アンチエイジング成分の需要

中国の消費者の間で好調を維持

中国消費者のアンチエイジング成分探しが依然トップ

世界的なコロナウイルスの大流行は、美容業界を含むほぼすべての業界に影響を及ぼし、特定の製品に対する短期的な需要を生み出したものの、健康的な肌を作り、維持するアンチエイジング成分に対する中国の消費者の欲求に変わりはなかった。

ここ数カ月で手指消毒剤の使用量が急増したため、人々は保湿やバリア保護効果で鎮静する製品を探していた(そして今も探している)。 しかし、過去6カ月(2019年11月~2020年4月)において、「アンチエイジング」が中国の消費者の間で最も検索されている成分であることも確認している。1

なぜ中国の消費者はアンチエイジングにこれほど関心を持つのか?

ユーロモニター社によると、中国だけでも2030年までに65歳人口が約9000万人(+ )増加し、ドイツの人口とほぼ同じ規模になるという。 政府もこのトレンドに合わせて、後期高齢者政策を開始している。

アンチエイジングに対する消費者の意識の高まりを示すもう一つの強いシグナルは、サンケア分野からのものである。 近年、化粧品のKOLやマスメディアによって宣伝され、UVプロテクション 、老化予防の第一歩と位置づけられた。

では、中国の消費者にとってアンチエイジングとは何か?

このような外的要因を背景に、近年、消費者のアンチエイジングに対する意識は、年齢層を超えて高まっている。 ミンテル社の報告によると、20歳から49歳までの中国人女性を対象とした調査では、回答者の約8割が、老化の兆候の有無にかかわらず、老化防止や修復のための行動をとっている。 また、回答者の6割までが、自分の肌に老化の兆候があると考え、修復のための行動をとっている。 20歳から24歳の回答者は、肌に老化の兆候が見られる可能性は低いが、肌の老化を防止するための行動もとっている。

ミンテル社の同レポートによると、女性回答者の63%が、アンチエイジング製品を、単一のニーズに焦点を当てるのではなく、肌全体の状態を改善するために使用しており、女性回答者の61%が、アンチエイジング製品を使用することが、健康的な肌を保つのに役立つことに同意している。

高まるセルフケアの魅力

ミンテル2 の報告書によると、20~49歳の中国人女性の大半は、女性は年齢に関係なく自分の外見に気を配るべきであり、アンチエイジングに気を配ることは自分自身をケアすることであるという意見に同意している。 3分の1以上の人が、アンチエイジングは早く始めるほど効果が高いという意見に同意している。 したがって、アンチエイジング製品にとって、セルフケアは強力なマーケティングの切り口となる。

また、アンチエイジングに対する消費者の願望を反映したセグメントも増えている。 先に述べたように、中国でサンケア市場が拡大している理由のひとつは、SPF入りのスキンケア製品を使用することが老化防止に欠かせないと考える消費者が増えていることである。 実際、中国の消費者のサンケア製品の購買行動は、季節購買から通年購買へと移行している(カンター・ワールドパネル)。

完全なアンチエイジング・ソリューション

消費者がアンチエイジングの解決策に求めるものは2つある。最優先事項は、効能を示す成分で具体的な問題を解決することである。例えば、シワの兆候を抑える、コラーゲンを増やすなどである。ここでは、安全性、品質、実証性を重視し、複数の応用分野に適した幅広いパーソナルケア成分( でサポートすることができる。一方、ブランドは消費者との強い感情的なつながりを築き、アンチエイジングにおける消費者の究極のニーズ、すなわち健康的な見た目をサポートし、自信を高めることに取り組むべきである。

ブランドをサポートするため、サンケア、スキンケア、ヘアケアの各用途をカバーするアンチエイジングのためのトータルソリューションを用意した。 このソリューションは、スキンケアの悩みやその根底にある感情について、さまざまな年齢層に触れながら、クラス最高の成分を合理的に選択し、化粧品処方のフルセットを提供する。

1 https://bebd.bevol.com/saas/#/newHome
2 「外見と加齢に対する意識」2019年2月号、ミンテル社